モサ日記

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AMERICA-JIN 3rdフルアルバム「メリケンサックにご用心」全曲レビュー

関西発エキゾダスロックバンド「AMERICA-JIN」の3rdフルアルバム「メリケンサックにご用心」の全曲レビューを行います。

 

 

 

2ndアルバム「メリケン大革命」の全曲レビューはこちらから。

ikigaicrusher.hateblo.jp

 

 

 

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メリケンサックにご用心/AMERICA-JIN

ライブ会場限定販売。税込み2ドル

 

1.恋はTake it Easy さもなくば死

2.夜な夜なテレフォン

3.邦ロック三国志〜蒼天既死~

4.さよならKANEYAN

5.チリチリソースにエビフリャー

6.俺が代

7.チェゲバラによろしく

8.中学の時好きだったあの娘は二児の母

9.タルタルソースにカキフリャー

10. コンピューターババアの死

11. オクラホマの亡霊

 

 

 

 

1.恋はTake it Easy さもなくば死 

ボーカルのTAKU-ZOWが最近経験した失恋について書かれた曲らしいが、歌詞がとにかく支離滅裂で怪文書と言っても差し支えない代物であるため、失恋の詳しい内容については聴いても全くわからない。

今作「メリケンサックにご用心」は前作までの陽気で頭空っぽな音楽性とはうってかわって真冬の曇り空のごとき陰鬱な作風になっているが、それを象徴するような一曲。

 

 

 

2.夜な夜なテレフォン

「0、8、0、4……」と、メンバー4人の携帯の電話番号をサンバのリズムに乗せて繰り返し歌い上げる奇怪な曲。最後のサビではプロデューサーの山じいの家の電話番号も歌い上げられる。一体何がしたいのか最も分からない一曲。

 

 

 

3.邦ロック三国志〜蒼天既死〜

2010年代邦楽ロックシーンを風靡したビッグバンド「ゲスの極み乙女」がスキャンダルに倒れ、音楽業界は乱世に突入。その中で頭角を表す3つの新人バンド、「AMERICA-JIN」「山口則夫バンド」「O-G-BEEF」。この3大実力派バンドが来たる2020年代の邦楽ロックシーンにおいて覇権を争うこととなる……という邦ロック史観を歌った壮大な曲。山口則夫バンドとO-G-BEEFはAMERICA-JINのメンバー達の知り合いのバンドで、両者ともワンオクロックのコピーバンドとして地元の音楽スタジオで月1で活動中である。   

 

 

 

4.さよならKANEYAN

バンドを辞めて田舎に帰って実家の駄菓子屋を継ぐと突然言い出したベースのKANEYANに捧げるため、ボーカルのTAKU-ZOWが10分で書き上げた曲。KANEYANはAMERICA-JINの中でも今ひとつ打ち解けておらず、打ち上げに一人だけ呼ばれないこともしばしばあったため、この曲の歌詞も非常に薄っぺらく別れを惜しむ気持ちは微塵も感じられない。KANEYANの脱退により、このアルバムのベースは全て新メンバーの村野照久(58歳)が弾いている。

 

 

 

5.チリチリソースにエビフリャー

これまでライブの定番曲であった「パリパリパーリパーティーナイツ」に代わるAMERICA-JINの新キラーチューン。とはいえ別に盛り上がるわけでもなく、メンバーにとって演奏が簡単であるという理由のみをもってライブでよく演奏される。一回のライブで3回この曲が演奏されることもある。

 

 

 

6.俺が代

ギターのBAKUDANが12分に渡ってひたすらギターソロのようなものを弾いているだけのインスト曲。BAKUDANは音階というものを理解していないため不協和音がすごい。また録音環境も悪いせいか生活音や工事現場の騒音も一緒に録音されており聴いていてとにかく不快。

 

 

 

7.チェゲバラによろしく

チェゲバラへの想いを歌った曲。ドラムのYO-YO-MAの奏でるビブラスラップの音色が聴く者をなぜか強烈な眠気へといざない、とても最後まで聴いていられない一曲。

 

 

 

8.中学の時好きだったあの娘は二児の母

タイトル通りのバラード曲。この曲に出てくるTAKU-ZOWが中学の時好きだった女性・直子は現在二児の母であり、かつネットワークビジネスで荒稼ぎしており今やその年収は四千万円。AMERICA-JINのメンバーの平均年収の約350倍である。

 

 

 

9.タルタルソースにカキフリャー

「チリチリソースにエビフリャー」と曲名が酷似しているが、中身は全くの別物。チリチリソース~が箸にも棒にもかからない駄曲だとするならば、こちらはAMERICA-JIN史上最高傑作と近所のホームレスからの呼び声も高い珠玉の一曲。歌詞は抽象的で難解だが、どうやら応仁の乱について歌った反戦ソングであるらしい。TAKU-ZOWはこの曲を作った時のことを全く覚えておらず、気味が悪いのでライブでは一切歌われない。

 

 

 

10.コンピューターババアの死

 コンピューターババアの死を悼む曲。チープな電子サウンドに乗せて17分もの間お経のようなリズムでひたすらババアへの別れのメッセージが紡がれる。コンピューターババアとは誰なのかメンバーの誰も知らない。

 

 

 

11.オクラホマの亡霊

本作のラストを飾るロック・バラード。TAKU-ZOW曰く「三十五年に一度の名曲」。語るのも野暮な一曲なので歌詞を丸々引用したい。

 

 

 

オクラホマの亡霊

作詞 TAKU-ZOW

作曲 吉田

編曲 山じい

 

オクラホマの亡霊を知ってるかい

アメリカはオクラホマ州

さびれたモーテルに夜な夜な現れる亡霊さ

 

それよりも僕は年金もらえるのかい

結婚できるのかい

 

オクラホマの亡霊は

この世に深い未練を残している

 

それが何なのか

オバマでもトランプでもわからないさ

 

それよりも世界はまともなのかい

僕はどうなんだい

 

オクラホマの亡霊は

誰にも見ることができないんだ

 

だからHoney 

君はまだ死なないでよ

 

僕はこれから

どう生きるべきか

教えてよ 宮﨑駿